9/05/2013

Fishing: 霞ヶ浦mission さらに笑うテナガエビ

利根川ですが、あるpointで集中かつ多量(100匹以上)に小型CCFを釣り上げると、翌日小型CCFが近寄らずヘラブナが釣れるそうです。
釣ったCCFはリリースするようです。

この観察事例は興味深い点があります。

CCFはどの程度の範囲を移動するか不明でしたが、その観察事例があるなら、回遊範囲は狭いことになります。

つまり最大1日で1周周回可能な距離範囲を回遊することになります。

CCFの遊泳速度は、リリース時に分かりますが、意外に緩慢。目算で全長/1秒程度、20cmCCFなら0.2m/s=0.72km/h程度と推定。索餌目的の移動なら更に速度は低下します。

つまりCCFが佐原から取手まで(約50km)等の長距離移動は無く、数時間程度で1周できる範囲内コースを回遊しているのかもしれません。取手でいえば84~85.5kmの連続した深場を終日回遊強いるかもしれません。まあ他のアングラーの観察なので、あくまでも仮説です。




1. Bait faddism
フード・ファディズム。

「健康や病気に対する特定の栄養素の過大に信用すること」
「その栄養素の支持者が盲目的かつ狂信的に取入れた異常な食活動パターン」
リコピンやポリフェノール、コラーゲン等含む食品が身体に良いと盛んに喧伝する輩の思想的背景です。
近くに居ると実に鬱陶しいですね、
但しそのようなファディズムは、身近なところにもあるようです。
Fishingではキーワードをルアー、餌そして釣果に置換してみます。身に覚えがあるでしょう。
CC FishingのBait faddismですが、「大型CCFに対する特効餌が存在すると信ずること」。
スーパーで購入可能な畜肉、鮮魚、干物、マルキューの人工イソメ等を試しましたが、どれにも反応があり、未だ特効餌は見つかりません。
但しサケ、ブリのアラなどで明らかに硬い骨があると、綺麗に骨だけ食べ残されます。
餌に関する留意点はこれだけです。
これではあまりに内容がないので、最近使用している餌を紹介します。。




唐揚用コアジ。全長10cm以上ありcastには重量感があり投げ応えがあります。
最近利根川でルアー(ジョイント・クロー)を川底からサルベージしたので、その程度の餌サイズもありかなと考えた次第です。
今年は4000番リール、若干リスキーpointにもキャストするため奇妙なほどルアーをサルベージしています。
金の斧、銀の斧の寓話ではありませんが、神様にはルアーより失くしたrigを返して欲しいところです。
このサイズのコアジ1匹掛けは過去最大サイズの餌。この餌をCCFが丸呑みするか疑問でしたが、杞憂に終わりました。



餌としてのadvantage
高水温でも、餌もちは良いようです。この時期切身系餌は劣化速度は相当速くなります。
Hookにもよりますがlong cast可です。このサイズだと10-15匹/\200と価格もreasonable。
内臓は小中型CCFに食べられますが、コアジ本体は硬い鱗側線のためか小型CCFは食べないようです。
餌としてのDisadvantage
最初に#1-2/0 worm hookを使用していましたが、コアジ自体に脂質が多いためか重量があるためかhookから外れやすいようです。cast時に脱落するようです。
そこで使い道のなかったガード付きhookが、脱落防止に効果があるようです。
ガード付hook自体が、同サイズworm hookより長さが無いため、口からはずし難くかつ丸呑みされ易いのが問題です。
いまだBait faddismの呪縛からは開放されていませんが、フード・ファディズムほど悪影響は与えていないので看過していただけるようお願いします。




2. 利根川はsecondary choice
利根川の夏季はtough condition。
そこでもう一つの選択肢である霞ヶ浦現況を確認しに行きました。
比較実験の側面から各種fishing deviceは同じ物を用意。

場所は、土浦桜川右岸水郷橋直下。単純に日陰が確保できる場所なので。

桜川に臨みましたが意外に、日中全く餌が齧られた様子がありません。

利根川は小型CCFが間断なくアタックするため鈴が小さく鳴りっぱなしですが、桜川では完黙。

少々不可思議な気もします。

夕刻からは40cm、60cm雌(2.2kg)、50cm(1.2kg)と1時間以内に連続して捕獲。





予想通り雌個体。
霞ヶ浦か利根川か迷ったら、霞ヶ浦です。


霞ヶ浦のmerit

1. 同じ全長の利根川CCFより、体重が1-2割多い。
2. 利根川よりCCF棲息密度は高い。利根川より大型が狙える。
3. 利根川のように大雨等の増水による水位の変化が少ない。
4. 流れが弱いためか?機材のlostが少ない




demeritもあります。
徒歩だと土浦新港もしくは花室川が限界
本湖は風が強いと、想像以上に波が高い
おそらく本湖は日陰がない





03. 笑うテナガエビ
6月以降CCF huntingはtough conditionになりますが、トレードオフで利根川ではテナガエビ、スジエビ、ヌマチチブの活性が高まります。
交換した餌をテトラブロック近くに廃棄すると、瞬く間に餌はテナガエビがnestに引きずり込まれます。テナガエビはこの天からの恵みに笑を堪えられないようです。
この時期なかなかCCFがつれないので、こちらの水中観察が主眼になります。
まずは大利根橋P09でその棲息密度を調べます。CCF hunting deviceでは当然テナガエビなど捕獲できませんので、当日は手持ちのdeviceでの基礎検討に徹します。
水中では10cm程度のコアジも浮力が働くためテナガエビが簡単に巣まで牽引するようで、floating rigにガード付hookに固定する底意地の悪い仕掛けを用意します。5分程度周囲を見回せば、適当な長さのナイロンラインと延竿の代替品は見つかります。


観察開始

投入5分後には、魑魅魍魎の如くテナガエビが集まります。
さすが動物、仲間内で餌をshareする考えは無く一個体で独占しようとします。
殆ど防衛大学校の棒倒しのように複数のテナガエビが集まり喧嘩までして餌を取り合います。
これは公園の鳩もしくは新坂川のコイ等に、絶対一口で食べられないサイズの餌を与えた経験が生かされました。例えば鳩にビスケットを1枚そのまま、コイには食パン1切れをそのまま与えます。
そうするとshareすることを知らない彼らは、餌を巡り阿鼻叫喚の争奪戦を開始します。
機会があれば是非お試しください。留意点は量的に絶対一口で食べられないサイズを個体数に比較し極端に少ない数投与することです。非常に浅ましい光景が展開されます。
大利根橋P09では、コンクリート破砕片が河岸に多くテナガエビは相当量棲息しているようです。
2-3時間に3-4例程度捕獲すれば満足なので専門に狙うほどのpointではありません。
当日は以上で終了。




数年前テナガエビ釣経験はあり仕掛けも残っていましたが、この際renewalしてみました。
net上のテナガエビ釣仕掛けを、サーベイしてみるとラインに中通し浮子を配してラインの方向および動きが分かるデザインが良さそうです。
ラインは何故かナイロンが多いようですが、PE2.5を選択。
そこでラインへの浮子の固定ですが、意外に原始的な方法です。



今回このような方法で固定しました。
ビーズにラインを2回通し、それに軟質float玉を通して浮子止めとする。
実に簡単に浮子の位置を変更できます。




実践編

久しぶりのテナガエビ釣はCCF huntingと勝手が違います。
hookが小さいです、体積的には#2/0の1/1000でしょう。
餌もCCF風に多量につけがちです。
10g単位の餌から試薬レベルのmg単位の餌量に、対応するのは大変です。
針への餌付けは殆ど血管縫合手術です。
マウスを解剖して、精巣上体や脳から脳下垂体組織を取り出すようなものです。
CCF huntingに慣れるとテナガエビ釣のような小物釣にはなかなか対応できません。



これらは捕獲した不逞の輩。
回遊型テナガエビでしょうか? 河口から85.5kmも遡上してきた事に敬意を払いリリース。
ヌマチチブも捕獲できます、実に悪そうな顔付です。



8月以降、テナガエビよりヌマチチブが卓越するようです。





おそらく生涯で2匹目のBlue gill。YoutubeでみるUSのBlue gillよりは小型です。
個人的にはマラゥイシクリッドに見えます。
逆にUSに棲息するSilver carpは小型化しているらしいです。
延竿を使うのは数年振りですが、色々な魚が釣れるのは驚きです。
これも釣れました。
やたらにナイロンハリスが切断されるので、ワイヤーハリスに交換するとこれが上がりました。



クサガメ雌個体。甲長30cm弱。

2 件のコメント:

cajonica さんのコメント...

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こんばんは、今回も楽しく読ませていただきました。
いろんなウンチクをありがとうございます。
さりげなくテナガ仕掛けにワイヤーハリスが現場導入されるあたり、
ニヤりとしてしまいましたw
桜川は、もう少し上流(右岸)の方が魚影が濃いような気がします。
毎年一度だけの訪問ですが昨年は7月末にアベサイズを連発して、
今年は6月末にコネコを掛けながらナナマルが混じりました。
大カーブ周辺の水深はそんなに深くなさそうですが、
コネコの分布確認は結構大事なのかも知れないと思いました。
今度の連休でBTにトップ五目に行ってこようと思います。
本当は昼間出るといいんですけどね。

Consuella さんのコメント...

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BT川は、昼間でも十分つれますよ。
というか日没後は釣りしない人なので。
今年BTでは、CCF 1.3kg
carp 75cm wataka 23cm
すべてtopwaterです。
あとJR木下南口300mにスーパーがあります。
十分に釣りえさはかえますよ。
あと2目は、SHとLMBでしょうか?