4/25/2013

Fishing:利根川水系 2012 total review/第三間氷期

過去撮影した画像を、全て一つのfolderにまとめてブラウズしてみました。Exif dateでsortingすると、過去のfishingの変遷が分かります。中には到底人様に御覧に頂けない無様な試行錯誤もありました。

昨年撮影したphotoの中に興味深いものがみつかりました。
ake05.jpg


鈴が1度鳴った後引上げるとワカサギの下半身が無くなっています。ミシシッピーアカミミガメに刺身を与えた時の齧り跡に類似しています。CCFの顎の力は、侮れないようです。

鈴が小さく連続的に鳴った場合、イワシにはこのような不幸が訪れたようです。ake09.jpg

実に器用な食べ方で、内臓のみ食べ尽くしています。CCFは腹部を狙う習性があるかもしれません。

イワシは身が柔らかく縫刺し困難かつ大きすぎ。CCFの餌としては不適。

カラフトシシャモも似たような運命を辿るようです。
ake01.jpg

一尾掛けサイズ餌でも、それなりにCCFは齧り付くようです。但し餌自体が大きいため、都合良くhook部分を齧りついてはくれません。
おそらくCCFは腹部に齧り付くようです。あれだけ丈夫そうな顎を持つCCFが小魚の腹部に齧り付けば、致命傷をあたえられますから。上記の画像も腹部ダメージが大きいことがみてとれます。
feedbackとして、針先が腹部にくるように餌を縫刺しすることが望ましいでしょう。それにしても餌の針への刺し方が、実に稚拙でしたね。

餌について
CCF餌の考察を重ねましたが、昨年までの結論はこうです。
スーパー鮮魚部にあるものは殆ど全て食べる。硬い骨や硬い皮は嫌い。パンも食べる
釣れないのは鶏皮くらい。過去試した主な餌は以下の通り。
Bait
評価
Comments
長所
短所他
鶏liver
B
Too old fashion
餌持ちが悪い。劣化速度が速い。
鶏ハツ
A
餌持ち良。
畜肉系では御勧め。臭いはキツイ。
鶏砂嚢
B
餌持ち良。
身が固すぎ。
バナメイエビ
AA
釣れます。
再再冷凍可能。
甘エビ
B
釣れます。
餌持ちが悪い。劣化速度が速い。
イカ
B
餌持ち良。
長期戦向き。
マグロ、ブリのアラ
A
餌持ち良。
骨、皮は食べ残す。
サバ切身
A
釣れます。皮付き前提
サケ程に皮の強度がない、サケの選択が妥当。
サケのアラ切身
AA
強力。皮付き前提
Hookを皮に通して刺せば、餌持ちが良い。
サンマ
A
釣れます。
餌持ちが悪い。
チカ
A
1匹掛。
若干大きすぎ。
カラフトシシャモ
A
1匹掛。
大きすぎ。餌持ちが若干悪い。
キビナゴ
A
1匹掛。
入手性が悪い。
イワシ
B-
1匹掛
餌持ちが悪い。大きすぎ。
ワカサギ
AA
1匹掛。
Just size。通年での入手性が悪い。
食パン
A
意外に喰い付きます
もちろん餌持ちは良くないです

これら餌の評価を、一歩後退し俯瞰してみます。何でも食べます。食べ物に好き嫌いの無い健康優良児です。CCFが特別な嗜好性を示す餌を探す努力も程々にしておきましょうということです。あとはハンドリングのし易さの問題だけ。

特別な嗜好性を示す餌が無いなら、身の固さのみに注目して並び替えてみます。
餌の身の硬さもしくは丈夫さの順
鶏砂嚢、イカ、バナメイエビ(殻付)
バナメイエビ(殻無し)、鶏ハツ
マグロ、ブリのアラ
サケ皮付
ワカサギ、キビナゴ、チカ
サバ切身、カラフトシシャモ
甘エビ、サンマ、イワシ
鶏liver、食パン


長時間大型狙いなら身の硬い餌。2-3時間程度の短期決戦なら身の柔らかい餌。というところでしょう。2012年は、切身系餌は控えました。切身断面への小型CCFアタックが避けられないから。

また夏季高温時に強度劣化が避けられない問題もあります。

臭いの強い餌も評価は不明。臭うほど傷んだ餌でも食べるという解釈ではないでしょうか。

そこで一尾物(ワカサギ、カラフトシシャモ)、バナメイエビとサケ切身を主に選択。ワカサギはサイズ、身の硬さもCCFが普段食べる餌に近いためか、釣果が期待できます。

色々な見解があるとは思いますが、個人的にはワカサギ、キビナゴ、サケ切身およびバナメイエビ。畜肉系なら鶏ハツ。最もコンビニエンスな餌はバナメイエビ。通年スーパーで購入可能、使残しても再凍結可能。さらに夏季でもさほど身の強度劣化はしません。さらに数回解凍を反復したバナメイエビは、身が痛み素敵な臭いが付きます。基本的に殻は剥く必要は無いと思います。
Semi-Rigid Floating Rig


Lost in mission
本来は釣り場には、lostを含めてゴミになりうるものは残さないのが理想です。
Emission Zeroは非現実的としてもEmission Lessは意識したいところです。
そのような背景があってハリス付の針は使用しません。取手6号下で1個、木下γで1個、木下イプシロンで1個、弁天川で3個のrigを根係によりmain lineが切断されてlost。クッションゴムのロスも伴うのは非常に痛い。

Baitcage付rigは木下γと桜川で計3個Lost。
弁天川でシンカー接続snap 2個、rig floating部を1個破損。
木下βでクッションゴム自体の破断1回。桜川でガード付フック#2/0が呑み込まれてワイヤーハリス回収をあきらめる。

損失は殆どが7月末まで。その後はhookが曲がった、折損程度でした。

合掌



木下γ石積近辺は、川岸の立木や潅木そのものが水面下に堆積しています。
P4170427.jpg
中流域最凶根掛point。おそらく水面下はジャングルジム状態でしょう。木下βとは次元の違います。semi-rigid floating rigでも、ここでは無効です。


Kinetics動態
RIGに付けた餌の水中動態観察のため木下イプシロンに行ってみました。

この排水路は透明度が高く、水底まで見えます。この様な透明な流れは利根浄化センター、我孫子終末処理場排水路と木下イプシロン程度。rigの水中動態確認には絶好の場所。流速は本流が増水した時程度はあると推定。
下水道処理水のため洗濯、トイレおよび台所洗剤に含まれるあらゆる香料有効成分が揮発している場所です。それさえ我慢すれば良いpointです。ここで大気を採取し、GC-MS分析すれば売れ筋香料の市場分析が可能かもしれません。悪臭の環境規制には抵触しなくても場違いな臭気です。

餌は中型バナメイエビ一尾掛。水中でsuspendしているだけのレベル。




ワカサギ一尾掛。餌が動いています。瀕死状態の魚の動きをシミュレーションできています。昨年前期の釣果は、このワカサギの動態が有効だったかもしれません。漠然ですがこの辺りの改善のideaはあります。今年の課題です。

Floating rigは、餌を川底から20-40cm浮かせ根係を防ぐことを目的に2012年度から導入。

目論見通りに根掛頻発の木下betaでも躊躇無くキャスト可能。
Fail safeとしてhookおよびsinker接続部は破断強度4kgのスナップを使用。floatには発泡素材加工より、大型float玉、ミニマムサイズ電気ウキ流用が楽です。発泡素材は中心にプラスチックパイプを貫通挿入させる必要があり、加工に手間が必要。表面は柔らかいため、蛍光テープで保護した方が良いようです。
ake03.jpg
発泡素材の比重は0.1、最近購入したfloat玉の比重は0.45(当方の計算)。
画像のfloat玉の比重は未計算ですが、0.45未満のようです。
メーカーによりfloat玉の比重は異なるようです。Baitcage付rigには一番下のfloat程度の浮力(12g重)が必要です。水中電気ウキversionは出番がなく評価不明。Tackle boxに収まらないsizeは問題。
ake07.jpg
ショックリーダーのクッションゴムは、日清紡ハイパーモビロン以外の製品で昨年度破断例がありました。直径1mm で70cm common carpを捕獲したので1.5mmで充分。rigの肝はシンカー接続部のワイヤー。ここがラインだとCCFがスピンし絡まります。ハリスがラインに絡まることは殆ど無くなります、これだけでも快適です。

つまりコ式ですが

Rigはfloating rigのシンカー接続部分を分離しただけ。
弁天川とfloating rigの相性が極端に悪く、根掛でsinkerが無くなったので苦肉の策としてランチのパンを使ってコ式にコンバート。
CCF、Wataka、common carpの餌へのアタックが目前で観察できます。
パンは、そのままhookにつけると餌持ちは悪く、押潰すと魚の喰いが悪くなります。
コ式は、パンの付け方が難点です。パンを押し潰さないで、餌持ちを向上させることがpointになります。

そのような背景からパンを安易かつ適当に固定する方法を考えてみました。包装資材のビニルタイで、適当にパンを縛り付けます。
ake02.jpg
hookは適当にパンの中に埋め込みます。餌持ちはかなり向上します。
これだけで水中で30分間はパンを保持します。
ake08.jpg

2012年最終版ですが、ハリス長すぎ。CCFやCommon carpの捕獲実績あり。

#8 カン付hookでWatakaも釣れます。これ以上小さいカン付hookはあるのでしょうか。
2012年版の問題点は、ハリスが長すぎて餌が水中に沈み込むこと。
この点が魚に警戒心を惹起させているようです。
Watakaは、撒餌の水面に浮いたパンには反応が良いですが、ハリスに付け水中に沈んだパンには反応が悪くなります。弁天川topwater fishingでは、根掛riskが少ないので2013年versionはワイヤーハリスを略し、float部にsnap経由でhookを接続。ake11.jpg

P4170434.jpg
上記画像はoff seasonに製作した今期用float。もちろんコ式兼用。
yellow floatは淡水条件で浮力約5.1g(計算による)。testすると充分rigを浮かします。Orange floatは浮力約3.9g。若干浮力が不足。
製作する場合、5g以上の浮力を持つfloat部が望ましいでしょう。
Snapは昨年釣具屋で見つけたNTスイベルの製品。
Snap90度捻ってあり、接続元と接続先が90度位相が変わります。実に面白い製品です。

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