11/17/2013

Fishing: my last will and testament

2009年以来のCCF huntingですが、諸事情により恒久的に保留することになりました。

今季最後のCCF huntingは取手緑地公園HP pointでの40-50cm 4例が最後になりそうです。
おそらく来年以降はCCF huntingに言及するarticleを書くことはないと思います。
個人的備忘録的側面の強い内容でしたが通算4年間の間に、この内容にもかかわらず個人的には決して少なくはないと思うアクセスをして頂き、ここに感謝の意を表させて頂きます。

2013年中にcontentsを再確認し、今後CCF huntingの際の参考になるように再整理する予定。
4年間の経験およびwebを含めた文献検索等に基づく各種仮説考察を紹介したいと思います。


中には自信のある仮説考察もあります。
残念ながら確度が不明である考察仮説もありますので来年度以降もCCF huntingされる方には
ぜひ更なる考察を頂けると幸いです。


01. Channel catfishの遊泳速度は遅い
カジキを代表とする三日月型の尾鰭の魚の遊泳速度は速く、ハゼ等のラウンドテール型尾鰭の魚は
遊泳速度は遅いが短距離での突進速度はある程度あるというのが魚類学からも一般的な理解です。
CCFでは30cm個体など三日月型なので、それなりに高速遊泳可能な印象がありますが、
どうもそうではないようです。
リリース時に、mulletが脱兎の如く沖合に泳ぐのに比較して、CCFは非常に緩慢な速度で沖合に
向かい泳ぎだします。
また幼魚の群の泳ぎもハクレン、ボラに比較すると明らかに泳ぐこと自体が不得手にも見えます。
殆どオタマジャクシにしかみえません。
おそらくは普段から高速もしくは全力で泳ぐ習慣のない生活を送られているのでしょう。
過去ルアーで一度だけCCFが釣れたことがありますが、相当レトリーブ速度が遅い場合であり、
mullet、silvercarp hunting時の様な高速レトリーブでは、その速度に追従できないため掛から
なかったと推定されます。
Petfishのredtail cat、ポリプテルス等大型肉食魚は、意外にも餌を追い駆けまわすというより、
気配を殺して餌に接近し一気にダッシュもしくは吸い込んで捕食することが多いようです。
CCFは、恐らくBassのように積極的にbait fishをchaseするようなことはないでしょう。
たまたまルアーが近くを通過しても追い駆けるのは面倒と考えているかもしれません。
推定としてCCFの緩慢遊泳速度のために、取手などのCCF密度の低いpointは群が通過するのに

数時間のインターバルが出来るのかもしれません。


02. CCFの色覚および視力
Fishing関係の雑誌は、観賞魚関係雑誌に比較して意外なほどに魚類学的開設に基づく記事が
少ないようです。

大抵の熱帯業関係の図鑑は序文もしくは一番後ろの方には魚の解剖学的な体制、

内臓器の説明および形態からの魚類の分類額上の解説が付いてます。通常熱帯魚マニアなら
隅々まで読みますので。
この点おなじ魚が興味の対象であってもアクアリストとアングラーは相当その立ち位置は異なるようです。
アクアリストは、非常に仔細に魚の形態を観察する習性があります。これは観賞魚を買う目的の
一つに繁殖まで至ることを指標とするからです。つまり可能ならば基本的に雌雄ペアで購入する必要
があります。
繁殖目的なら比較的若魚を複数雌雄同数でそろえる必要があります。

ところがグラミ、カラシン科、catfish等殆どの魚は成魚であっても雌雄判別な困難な例が殆どで

グッピーのように誰でも雌雄判別が簡単な魚は決して多くいわけではありません。さらに若魚だと
区別がさらに難易度があがります。
従ってアクアリストは、腹部の膨らみ、尾鰭、胸鰭尻尾等あらゆる部位を病的に観察し雌雄を推定します。
自分も中学生時代にペルビカクロミス プルケール Pelvicachromis pulcherの若魚を長時間観察し上手くペアを
選択し繁殖にいたることが出来ました。
まあ中学生のお小遣いですから、過去恐らく何度達したかという高度の集中力の為す技だったかもしれません。
アングラーは若干問題あるようです。
以前某強大掲示板のスレッドで、Blue catfish捕獲?との書き込みがありました。
CCFとBlue catfishは、尻鰭の鰭条数(29本)で定性的に区別できます。確か捕獲した当人は29本以上の
鰭条が確認できるとphotoをuploadしたのですが・・・・・
なんと尾鰭のclose upをupload。つまり彼はその時まで尾鰭を尻鰭だと誤解していたようです。
彼の誤解がこの機会に正されたことは幸いと受け取るべきでしょう。

私自身もまあ最近まで・・・止めときます。
ここのCCF記事を読まれる方はご存知かもしれませんね。
まずアクアリストは間違えないでしょう、そう思いたいです。
ところで見出しの魚の色覚視力ですが、過去情報が錯綜してましたが
比較的最近出版されたこの書籍が参考になります。

魚の行動習性を利用する釣り入門-科学が明かした「水面下の生態」のすべて-
川村軍蔵 講談社ブルーバックス  2011.4
抄録:魚は釣りの仕掛けが見えるか。ルアーの色を変える意味はあるのか。魚はどこに集まりやすいのか。釣れやすい魚はいるのか。プロの漁師も用いる研究成果を用いて、釣り人を悩ます疑問に答える。
〈川村軍蔵〉1944年北海道生まれ。水産学博士。北海道大学大学院水産学研究科修了。鹿児島大学名誉教授。研究分野は魚類行動生理学など。

魚の色覚視力については本書が最も新しい知見について言及しているので是非一読を。
個人的には我々哺乳類は進化の途上で一度夜行性の生活に追いやられた時期があったので猫犬
(食肉目等)等色盲の生物種が多いです。恐竜絶滅後に、ようやく祖先の小型哺乳類が昼間の生活が
可能になった訳で、ずーっと日の当る場所で生活していた爬虫類や魚類は哺乳類とは明らかに可視光の
波長範囲は違うようです。
つまりCCF huntingにおいては、基本的に彼らは色覚があり視力も特別に居呈され那須弱いこともないだろうと
推定されます。
恐らくは生活域が共通するBass、Blue gill程度の0.1程度はあると考えてもよいでしょう。
この視力は近視という意味ではなく、網膜上の視細胞の密度が違うためで、人のように遠くのものが見にくい
という意味ではないようです。
どちらにせよある程度の視力がないと、あのようにバナメイエビの身だけ齧りとるまたは
内臓のある腹部を選択的に齧ることはないでしょう。
またfloat付きハリスを採用以来呑み込まれる事が無いことも傍証になるかもしれません。
色覚については自分で見出した知見はありませんが、floatにはオレンジを使用しました。
水の色の補色になるからです。


03. CCFの餌嗜好
今までに幅広い範囲の餌について嗜好を試してみました。
基本的になんでも食べますが、Gulp! Catfish Bait Chunks以外に宜しくない結果でしたね。
ただ最後の最後になって先月初めて練り餌を使ってみました。

結果、今までの餌とまったく遜色ない釣果となりました。
一応使用した練り餌レシピを書いてみます。
当初練り餌としてスーパーで販売しているウドンそのものを団子。
さすがに味が素朴すぎるのでしょうか?ダメです。
その折たまたま弁天川近傍に住むアングラーの方から頂いたマルキュー大鯉を添加。
非常に反応が良くなります。まあ基本的にCCFは柔らかいものが好きなのでしょう。
余れば冷蔵保存も効きますし、
餌の硬さのコントロールも容易。後から色々な物を追加することで各種バリエーション作成も可能です。
後日、上記練り餌+乾燥したパンの粉+米糠+チルド食品の餃子等冷蔵庫中の余剰品の高度集合体に
変貌を遂げましたが
初期想定以上の釣果(CCFおよびCOMMON CARP)を確保しました。
練り餌には改めて敬意を払う蓋然性があるようです。
来季以降もCCF huntingされる方には練り餌使用の前向きな検討をお勧めします。



04. float付きハリス

比較的これは自信があります。
おそらくこれでhook サイズが小さくとも呑み込みから解放されると思います。
昨年5月から、呑み込まれることはありませんでした。

皆様、お世話になりました。特に数名の現地でお会いした方に申し上げます。

ここを訪れて頂いた方(限定で)に、来年1m級が釣れますよう陰ながらお祈りさせていただきます。

合掌

2 件のコメント:

Siluriformes さんのコメント...

SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
どのようなご事情からかは分かりませんがCCF FISHINGを保留される
由、記事を楽しみにしていましたので個人的には残念です。
小生がCCFの存在を知り、初めて釣り上げたのも当ブログのおかげでした。
SC Snaggingも同様です。個人的には釣り上げられたSCが堅いお役人口調で話す記事がツボにはまった事を覚えています。開高健のOPAの前書きに、「何らかの事情があって野外へ出られない人、(中略) 鳥獣虫魚の話の好きな人、 人間や議論に絶望した人、 雨の日の釣り師…のために」とありますが、私にとってはまさにこのとおり、緻密な内容で利根川周辺の風景や
釣りを知り、実際行ってみて追体験出来る、良い読み物だったと思います。
大水の後木下で竿を振っておられる後姿を拝見したのが後で貴殿と分かったのが唯一の出会いでしたが、ここで改めて御礼を申し上げます。有難うございました。

Consuella さんのコメント...

SECRET: 0
PASS: 2c3a79cf169ef17b2e8ab27a2c6f96a1
今晩は。
> どのようなご事情からかは分かりませんがCCF FISHINGを保留される
来年以降は年に1回程度、利根川水系まで遠征と思ってます。
来年はヒゲが無く脂鰭のある魚(Salmonidae)がgame fishになりそうです。フライ、lure plugが主流らしいですが、私は餌釣りベースでまたトライする予定です。
> SC Snaggingも同様です。個人的には釣り上げられたSCが堅いお役人口調で話す記事がツボにはまった事を覚えています。
ほぼ実体験に基づくある霞ヶ関官僚の口調の真似ですね。
どちらかといえばこちら方の話し方だった気がします。
役人と交渉するときはお願いベースの交渉態度ではいけません
> 釣りを知り、実際行ってみて追体験出来る、良い読み物だったと思います。
Blog内容が広範にわたっているので年末までに2-3本CC Fishingを総括するarticleを書く予定です。
> 大水の後木下で竿を振っておられる後姿を拝見したのが後で貴殿と分かったのが唯一の出会いでしたが、ここで改めて御礼を申し上げます。有難うございました。
その通りです、Siluriformesさんとは恐らく2回は木下で接近遭遇していると思います。お子様連れでしたよね?
こちらこそ千葉市内の興味ぶかいpointを教えて頂きありがとうございました。あれは実に素晴らしいpointでした、釣果は伴いませんでしたが。
[太字]来年はSiluriformesさんに1m超級のCCFが釣れますように[/太字]。