標準和名: Silvercarp(白鰱、Hypophthalmichthys molitrix)です。
Channel catfishとならび利根川水系を代表する外来魚です。私のmain targetでもあります。
サイクリストも江戸川および利根川サイクリングロードから、何か大きな魚がジャンプしてる風景に遭遇したかと思います。
それがSilvercarpです。
堤防上のサイクリングロードからも、その大きさを目視できます。
常磐線で通勤されてる方も、利根川鉄橋上で川岸にいるSilvercarpをみたことがあるでしょう(おそらくは)。
魚採りとして非常に敷居が低く、容易く捕獲できます。
国内内水面では、これ以上簡単に大きな魚(>4kg)を捕まえる方法は無いでしょうね。
今年20匹以上捕獲しましたので、その総括です。
1. 期待されるサイズについて
今年捕獲した最小サイズのSilvercarp 60cm 2.88kg。
今年、このサイズ以下は捕まりません。
Averageは70cm前半4kg前後。
体重測定できた最大個体はこれ。 95cm+α 9.28kg
導入したデジタルスケールによると概ね体重と体長は以下の表の通り。
全長(cm) | >60 | >70 | >80 | >90 | >95 |
体重 | 3kg | 4kg | >6kg | >8kg | >9kg |
2. 捕獲方法
川を観察し、Silvercarpのジャンプした辺りにプラグをキャストします。 非常に単純明解です。
Silvercarpがいれば、リトリーブ中にラインが群個体に頻繁にぶつかります。
同時に水面もざわつきますので、群の位置を確認出来ます。
次にプラグが群の中に進入したら、レトリーブを数秒ポーズしてみましょう。
帽子の位置を直す位の、数秒です。
かってにSilvercarpがラインごとプラグに絡まり、掛かります。
反復すると鉛直方法で索敵面積が広がり、レトリーブ中浮き上がりやすいjigでは非常に有効です。
まあルアーアングラーでは、 あったりまえの話ですが。。
けど、このポーズしてる間に結構Silvercarpが引っ掛かるんだよね。
掛かれば、引ったくり強盗のように猛烈にRodが引かれます。
あとは体力勝負ですが。
南氷洋の捕鯨みたいなものです。木下では地元の伝統漁法みたいですね。
ギャング鈎ではなく、20g程度のルアーで充分です。
3. Tackle
Rod:
プラグを40m以上キャストできればなんでもOK。
キャスト距離が長いほど有利。探索エリアが距離の二乗に比例します。
冷静に考えると三乗ですね。とにかく飛距離。
大きさによりRodを股に挟んでやり取りする必要があります。 従ってグリップに充分な長さが必要です。
Reel:
PEが100mもあれば充分。 サプライズゲストでソウギョ?らしいのが掛かったが、Ultegra C2000では全くドラグが不足。3000クラスリール以上が必要。
Net:
Rod単体ではSilvercarpは引き抜けません。 玉網は必須要件です。
枠が60cm、柄は3m以下のものがハンドリングが楽です。
Lure:
実際にSilvercarpを捕獲したルアーです。
Silvercarp狩りではルアーが魚に追われることはなく、こちらから魚にアタックするのでルアーのアクションとか必要ないです。
魚のフォルムをしている必要もありません。
塗装すら不要です。
まあ謂わば、捕鯨のハープーンですから。
プラグは飛距離が担保できれば何でも良いです。
フックが掛かる場所は、殆ど背面側です。従ってダブルフックでは下向きにします。
フックはスナップ等でルアー本体からの長さを持たせると、自由度が上りよりSilvercarpに絡みやすくなるようです。
内水面では重量級なのでルアーにも結構なダメージを食らいます。
これは6kg台を捕獲しダメージを受けたルアーです。
フックが曲がるのはアリガチですが、Split-ringがこのように変形した記憶はないですね。
結構タックル全体に負荷の掛かるfishingです。
Rapalaの6g バルサ製ルアー。強度不足です、尾部が破損。
Line system:基本餌釣です。餌釣の合間にキャストするので、素早く簡単に相互の釣モードに対応できます。
メインラインをスパイダーヒッチでダブルラインを作り、二重パロマーノット風にスナップに巻きつけます。
これ意外にスナップからラインを簡単に外せます。
巻きつけた方向の逆の方向にラインを回すとPEは簡単に緩んでスナップから外せます。
不思議な糸ですね、PEは。
強度は、9kgのSilvercarpでのスレ掛でもOK。根掛時のフロロ4号ラインのハリスも引き千切ります。
これだけ強度が担保されれば、個人の感想として充分です。
ナンやらノットとかラインシステムは面倒そうなので、こうしてます。
ハリス風のラインは、チューブでCatfishのヤスリ状の歯のダメージ対策してますが、結合部のラインの癖取りの目的もあります。
スナップを頻用してますので、時に閉め忘れてルアーを業務の束縛から永久に解放してしまう事があるのが問題点です。
キャスト前に指差し確認、推奨です。
4. Jump!Silvercarpのjumpは産卵期以外にも見られることは木下でhuntingしてるとお分かりだと思います。
特にスクール中のSilvercarpが掛かると、スク-ル全体がjumpし、少し離れた群にも伝播して壮絶な光景になります。
たぶん群では、こんなcomunicationがされてるはずです。
Silvercarp1「Ques quis pas ?」、Silvercarp2 「Ques quis pas ?」、・・・・・・・・・・・・・・・、Silvercarpn-1 「Ques quis pas ?」(nは50以上)
Silvercarp1「何事 ?」、Silvercarp2 「どうした、どうした ?」、・・・・・・・・・・・・・・・、Silvercarpn-1 「調子はどう ?」
このようにjumpの連鎖が反復されるのでしょう。
拿捕されたSilvercarpの有様であります。
在留資格は少々疑問が生じますが、今日の諸般の事情を鑑みたうえで保釈しました。
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